就職活動の時期になりましたね。みなさん頑張っていることでしょう。「何月開始」などと言ってるくせに、既に内定を所持していたり、早いうちから内定を獲得していたりする人がいて、周りを見て焦ってしまう人が多いんではないでしょうか。
精神状態すらも危うくさせてしまう就職活動ですが、みなさんはその段階に立てるだけ幸せだという話をしたいと思います。
就職活動は学生生活の一部
さて、就職活動は本来ならば4年生の春頃から本格的に活動するものですが、早い人になると2年生や3年生の夏休みあたりくらいから活動する人もいます。
外資系の企業だと早く選考が始まるので仕方のないことかもしれません。
そんな就職活動も今では学生の一学校行事ともなっています。大学に合格して、サークルに入って授業に出て、バイトをして、就職活動をやって、卒業論文を書いて卒業するというのがほぼ100%の人の大学生活ではないでしょうか。
就活はお金と時間があるからこそできる
これはある一定の条件の下でしかできないということにお気づきでしょうか。この学生ライフを送ることができるのは、お金がある学生だけということです。しかも、両親が学費や生活費を負担してくれるという条件のもとで、こうした生活を送ることができます。
最近、奨学金を借りて返せない卒業生が増えてきたり、学費のために身を売ったりする女子学生がいる中で、もしかしたらその一般的な学生生活を送る人は減ってきたのかもしれません。
つまり、就職活動のスタートラインにも立てない、就職活動したくても出来ない人達が一定数存在するのです。
考えてみてください。就活活動のために交通費を蓄えておけという先輩の助言はよく聞きます。その通りですが、就職活動を行うということは、交通費だけでなく時間も削られるということです。
学生の中には、生活費も学費を自分で稼いでいる人もいるのではないでしょうか。たとえば、就職活動に1ヶ月取り組むことは、1ヶ月間働くことができないことと同じです。
そうすると、1ヶ月分の生活資金+学費を蓄えておかなければなりません。学生のアルバイトだと、金額的にかなり厳しいのではないでしょうか。そして結局アルバイトを辞めることができず、就職活動にも時間を割けないという事態に陥ります。
就活に割く余裕がない
ここまで書きましたが、実際にボクはこのタイプです。ご存知の人もいるかもしれませんが、生活費も学費も全部自分で払っています。決して高い収入ではありませんが、月に余剰資金を10万円ぐらい残して学費にしています。
決して収入は多くないですが、なんとかできています。でももし、「アルバイトなどを全てやめて就職活動に専念してください」と言われたら暮らすことも学費も払うこともできないと思います。
だからボクはこう思うのです。就職活動で悩んで、悩みの種が生まれるということは貴族の遊びなのではないかと。本当に人生で悩んでいる人は、明日生きるか死ぬかで悩んでいます。
そう考えると、やはりこの日本の就活システムは「時間とお金がある」という前提で進むので問題点があると感じます。本当に職が必要な人たちに職探しの機会が与えられていないのではないでしょうか。
解決策とまとめ
同じようなことで悩んでいる人がいれば、安心してください。1人ではないと言いたい。同じ悩みを持った人がいるので安心してください。
それと解決方法では、現在ではビズリーチキャンパスや、オファーボックスなど就職活動に特化したSNSもあるので、実際に学生が足を動かす手間暇がカットされています。こうしたサービスをうまく利用して、家にいるときや通勤、通学時間に就職活動を行なうといいでしょう。
今回は就活をしたくてもできない人がいるというテーマで記事をお届けしました。やっぱり金銭的な問題がつらいですよね。悩んでいる人も1人じゃないということを知ると楽になると思います。
いくら就職活動のあり方が議論されていても、そのフィールドに立ててもいない人にとっては何も変わらないですからね。ただ、SNS などの発達によって今までの就職活動の形が変化していることは確かです。
この新しいサービスなどをうまく利用して、自分もうまく納得のいく進路を決定できるといいですね。