台湾高雄旅行記 ガタイがイイからってみんな強い男なわけじゃない

さてビックリシッター後編へ移ろう。続いては僕が台湾の南部、高雄へ行った時のことだ。この日ボクは、「バックパッカーズイン」という宿に泊まった。めちゃくちゃ設備がよくて綺麗なホテルだ。

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ボクが泊まったこの宿は、建物が全て1階から6階までまるごと宿なのだ。そのため屋上も使えて、ハンモックまで使えるような雰囲気のいい宿だった。

ただ、ハンモックに誰かがパンツを干していて景観を損ねていたのは否めない。

汗ばむ地域で汗ばむ夜

ここでも忘れられない夜を過ごした。この日は旅の途中だけど、洗濯する予定はなく、ただ宿で寝るだけだった。そして、僕がチェックインをしてドミトリーに行ってみると他の宿泊客がすでにもういた。

そこにいたのは、日本人の(たぶん)写真家っぽいおじさんだ。趣味なのかどうか分からないが、とりあえずめっちゃ雰囲気的にシャッター切ってそうだった。そしてそのおじさんは、すぐに部屋から失踪してしまう。シャッターを切りたい衝動に狩られたのだろうか。

 

残された僕はただ一人となり、とりあえずお部屋で淡々と荷物を整理した。しばらくすると、「いかにも!」と言いたくなる外人たちが入ってきた。彼らが喋ってるのは英語ではない。おそらくスペイン語で、ボクは南米系と判断させてもらった。

その後、違う客人が1、2人入室はするが、彼らはこれから目の当たりにするこの物語には脇役だ。問題は先程の南米系の人だ。

チーム南米は2人組だったのだが、アウトローな映画に出てきそうなガタイの良い2人だった。コワイね。日頃からサバイバルしてガチムチに鍛えていなければ彼らに勝つのは無理だと思った。むしろ戦う前からダメだと思った気がした。

 

まあ、荷物整理も終わりみんな消灯して寝る時間になった。我々は明かりを消して布団の中に潜り込む。ベッドの上で目を閉じる。しかし、僕の心の中には、ある疑問が残っていた。それはこの部屋のレイアウトだ。

ドミトリーというのは普通、シングルベッドの2段ベッドや3段ベッドが並べられている空間である。その常識が覆ったのだ。シングルベッドが立ち並ぶ中、なぜか1つだけダブルベッドが用意されてるのだ。

ダブルベッド…?夫婦で利用?いや、思い出を綺麗に残したいならもっと高級なホテルに泊まるはず。疑問が心の中で晴れないので、僕の目はギラギラ光り始めた。

 

そこでに気になって、チラリとベッドから、仕切られているカーテンを開けてダブルベッドを覗いてみた。向こうもカーテンがしてあるのだが、何かが聞こえる。

スペイン語だ。

カーテン越しに付けているベッドランプの灯りから、2人のシルエットと共にスペイン語が聞こえる…!

彼らがダブルベッドを利用してるではありませんか。わーお。良くも悪くもスペイン語を勉強していたのでわかったのだ。「この2人は愛を囁きを合っている…!」

 

お分かり頂けるであろうか。この状況を。彼らはナイスなカップルで、ダブルベッドをご満喫中なのだ。真っ暗の暗闇の中、囁かれる愛。息を漏らすかのように「ふふっ」と会話の笑い声。

…ボクはもしかしたらそういう趣味の人の部屋に入れられたのかもしれない。ボクはすぐにヘッドホンを取り出し、「俺、やっぱ四六時中?音楽ねーとさ、寝ることもできねーわ。」と言わんばかりの手つきで装着した。

そして愛を重ね合うカップルの隣で、僕は羊を数えまくった。この後悪夢を見たのだが、それは現実ではないと信じておきたい。みなさんもぜひともご想像してもう一度文頭から読んでみて欲しい。(合掌)